ワーキングマザー

【ワーキングマザー黎明期】人生初の在宅ワークを振り返る

こんにちは、elleです。

親子で世界中を行き来するライフスタイルを楽しみたい!

そんな夢のために、どこにいても『自分らしく生きるマインドと稼ぐ力を身につける、ボーダレス親子教育』を実践しています。

 

前回の話のついでに、
もう1つ思い出したことがあります。

それは、人生初の在宅ワークの仕事について。
もちろん、就職してではなく、個人としてです。

とにかく何かしなくては、と初めてオンラインでの仕事にチャレンジしたのは、
まるき出産の2ヶ月前(かれこれ9年ほど前)でした。

今回は、その時のことを振り返ってみたいと思います。

 

 

 

初の在宅ワークに応募する

 

結婚後、韓国に移住していた私ですが、
第一子のまるきは日本で出産することに決め、
妊娠7ヶ月目くらいで準備のため、日本へ帰国しました。

当時は、実家が祖父母の介護真っ只中で頼れる状況ではなく、
都内寄りの千葉で一人暮らしをしていた妹宅に、お世話になることになりました。

 

ただ、お世話になりっぱなしというのは、なかなか肩身狭いもの。
かと言って、あと少しで出産という中、外で働くことも難しい。

そこで、在宅・インターネットでできる仕事を見つけようとリサーチしました。
もちろん、
「単発、短期間、作業した分だけ報酬がいただける」
という類のものです。

 

当時は、ちょうどSOHOという言葉の流行がひと段落し、
ノマドワーカーもある程度、市民権を得てきた頃(だったと記憶)。

現在ほど、しっかりした作りではありませんでしたが
在宅ワーク、SOHOに特化したサイトがあるにはあったので、
その中の1つへ登録。

 

そこで、数多あるお仕事情報の中から、
「これやってみよう」
と思ったのが、ライティングの仕事でした。

というのも、その昔、出版社で雑誌編集として働いた経験があり、
文章を書くということ自体は嫌いではなかったからです。

早速、応募してみたところ、
電話面接、初回の記事審査があった後、
スムーズに採用となり、
人生初の在宅ワークが始まりました。

 

かつての仕事でも、取引先とはメールやデータ共有などで業務を進め、
相手に一度も会わずに仕事が完結、ということは多々ありましたが、
それを在宅で、個人で、というのは初めての経験。

ただ、今よりも少しアナログな時代で、
ライティング発注側の会社の担当者さんが、
電話面接〜記事作成〜最初数件仕上げられるまで、と
電話でフォロー連絡をくださっていました。

「どうですか?」
「わからないところ、ないですか?」
「記事、とてもよく書けてましたよ!」
など。

仕事が軌道に乗ったら、後はテンプレ対応でしたが、
クラウドオンリーが主流の現在と比べると、
少し人間味ある対応だった気がします。

 

在宅ワークでのライティングを始めてみる

 

このライティングの仕事は、
初回の記事審査後、簡単なお仕事の流れ、報酬などの説明があり、
後はメールで指示連絡。

ライター専用のサイトへログインして、
数多あるテーマから1つ選び、
指定された記事数・見出しで記事を作成。

期限内(だいたい納期1週間程度)に記事を作成し、
指定記事数&文字数を満たせたら、「納品」
無事にOKが出たら「報酬発生」
という流れでした。

著しい間違いは差し戻し、
文章のコピペが発覚したり、納品期限が切れたら報酬はゼロ
という規定です。

 

記事は、ライティング専用のシステムへ入力していくので、
記事の組み立て(見出し・本文)、
文字数などが一目瞭然でわかる仕組み。

仕事自体にやりづらさはなかったのですが、
やっぱり、いざ文章を書くとなると、
これまでの人生で全く無関係、全く知識がない分野というのは、
かなりきついもの。

何とか、かつてバイトをしていたジャンルなど、関わりのあるテーマを探しましたが、
それでもかなりの苦行で、
編集部時代の何倍も疲れたことを覚えています。

 

テーマはそれこそ、かなりの数ありました。

覚えているものでは、
エステ
薬局
金融
など。

たしか、健康系が多かった記憶があります。

 

テーマを選ぶと、指定の記事数&文字数分、記事を作成していきます。
1つのテーマで平均10個前後の記事を書く必要があり、
1記事は400文字程度でした。

見出しは既に決められており、指定どおりに作成していきます。

例えば、私がよく選んでいた「フェイシャルエステ」の記事構成は、
こんな感じでした。

 

・フェイシャルエステとは

・フェイシャルエステの効果

・フェイシャルエステの種類

①フォトフェイシャル
②ゴマージュ・ピーリング
③タラソテラピー
④リフトアップ
⑤イオン導入

・お手入れ前後のケア

・フェイシャルエステが受けられるところ(あるいは、人気ランキング)

①実在のエステサロン名
②実在のエステサロン名
③実在のエステサロン名

 

つまり、素人でも、ある程度、読める文章が書けるように
構成が決められているんです。

そして、読みやすい文体が重要とばかり、

「記事の書き方のイメージは、以下の運営者様のサイトが近いので、
できる限り、書き方のトーンを近づけていただければと思います。」

と、いくつかの参考サイトURLも貼られていました。

女性向けのテーマが多かったからか、柔らかい、万人受けするトーンの文章が
推奨されているようでした。

 

ライティング作業、実は。。

 

ところで、上記の構成内容を見て、ピンと来た方、いらっしゃるかもしれません。

あれ?
こんな感じの記事、なんか見たことある!
と。

 

そうです。

詳しく確かめた訳ではないのですが、
このライティング作業、
特定商品・企業の宣伝サイトのコンテンツになっていたんだと思います。

※現に、参考サイトURLが、
そういったサイトのものばかりでした。

 

例えば、
急な子どもの発熱!
対処法が知りたい!

家にハチが巣を作ってる!
どうしたらいいの??

などと、急なリサーチの用ができてググってみると、
「一見専門家が書いたように見えて、実はソース元がよくわからないサイト」
が出てくることってありませんか?

 

あたかも専門家っぽく、記事構成されているのですが、
よくよく読むと
ん? という文章があったり、
どのサイトでも、同じような内容が書いてあったり。

わかる方が読めば、これはプロによるものではないとわかりますよね。

そして、最後には特定商品、特定業者などが、単発で、あるいは複数で掲載されているという。
いわゆる、広告用の宣伝サイトの記事を作成するお仕事でした。

 

最初から
「宣伝サイトの記事作成のお仕事です」
と言ってくれれば、応募に躊躇したかもしれないのですが、

応募時は
「空いた時間を有効活用!
自宅でサクサク、ライティングのお仕事です。」

こんな感じの募集だったので、
わかった時には
「なーんだ」と思ってしまいましたね😅

 

書くテーマにエステジャンルを選んだのも、
その昔、エステでバイトをしていたことがあったからですが、

「口コミランキング」
「フェイシャルエステが得意なサロン」
などと称して、
すでに特定エステサロンが(しかも順位まで)指定されていたのは、
とても残念でした。

 

※もしかして、本当のランキング結果??
・・・ではないと思います!

ランキングに出てくるサロンが、どのテーマでもほぼ一緒でしたので。。

 

なーーー〜ーーーんだ。
所詮、この世は作られた世界。

とまでは思いませんでしたが(いや、思ったか💦)
広告・宣伝の裏側の一端を見た思いでした。

 

かつて、社員時代にも、バーター広告の記事を作成したりしてたけど、
もっと自然に読んでもらえるように
実験・検証内容とか色々含めてたのにな〜

なんて言ってもしょうがない。

一応、一度請け負ったお仕事なので、
作られたランキングどおりに記事作成するしかありませんでしたが、
違和感だらけでした。

 

おかしいのは、エステジャンルのテーマでは

・フェイシャル
・痩身

など、細かいジャンル分けがされていましたが、
その中でもさらに細かくテーマが別れていたこと。

 

例えば、フェイシャルエステだけでも

・フェイシャルエステの豆知識と人気商品ランキング
・フェイシャルエステの人気ランキング情報
・フェイシャルエステの効果ランキング

・・・

と、細かくテーマ設定されていて、
これが全部、別テーマなんです。

違い、ほとんどわかりませんよね💦

ちなみに、各テーマ、エステの種類や最後のランキング内容が少しずつ異なってました。

 

こんな風に多数の記事を作成しておいて、
最後のランキングやおすすめ商品のところだけをさらっと変えれば。。

なーーーーーーんだ。
そんなカラクリか〜

と思ったのは、いうまでもありません。

 

在宅ワークの現実を知る

 

とはいえ、一度トライしてみたことで、在宅ワークの現実がわかりました。

ズバリ、これです。

 

これだけでは生活していけない

 

私にとって、問題と感じたのは以下の点でした。

 

1. ある程度調べないと書けないため、1記事作成に時間がかかる

 

まあ書けるかなと思ったジャンルでも、指定文字数埋めるには
ある程度調べて知識を盛り込まないとならず、
意外とリサーチに時間を取られました。

※ちなみに、発注側の会社さんも
既存文章のコピペは絶対ダメだけど、知識・口コミはリサーチしちゃって良いですよ、
というスタンスでした💦

調べてからも、各記事作成にはそれなりに時間が。

子どもが生まれるまでは!
と、それこそONモードで鬼のように作業をするも、
1つの納品に平均3日はかかってました。

 

2. 似たテーマが多く、どうしても同じような記事・言い回しになってしまう

 

似通ったテーマがたくさん設定されているのは
作業者としては楽なのですが、

「このテーマ、前にも書いたよ」

というものばかりで、文章も似通ってしまい、逆に困りました。

かと言って、全く違うジャンルのテーマにすると
リサーチの時間も倍以上取られ、
タイムリミット(出産)もある私には
おそらく時間が足らない。

かつて自分が書いた文章も、そっくりそのままだと著作権違反になるとのこと。
システムでNGと判定され、納品できないとの但し書きがあり、
納品時は毎回ドキドキでした。

 

3. どうしても文章の完成度が気になってしまう

 

これは、性格なのか、職業病か・・・??

頭では、
「どうせ宣伝サイト、どのように使われるのかもわからないし、報酬も安いんだから
適当に書けばいいじゃない??」
と思っていても、

どうしても変な文章が許せない。
もっと良い言い回しはないか、
前回と同じような感じではないか、
と推敲に時間をかけ過ぎてしまう。

こんなことが往々にしてあり、1つの納品で疲労困憊していました。

 

4. ずっとパソコンに張り付かなければならず、目が疲れる

 

当時、体調の影響もあったのでしょうか。
それとも、急にPC画面を見続けての作業になったからでしょうか。

目が非常に疲れ、困りました。
これは、長く続けられる仕事じゃないなと思いました。

 

5. かけた労力に対して、得られる報酬が少ない

 

1〜4を総括して、一言にすると、コレです。

リサーチ、記事作成、推敲。。
などでかなりの時間・体力を使うにも関わらず、
対価は、私にとっては安いものでした。

 

文字数ごとの設定報酬は、もはやデータが残っていないのですが、
臨月の時にいただいたトータル報酬を見ると
7テーマ納品で39,000円。
うち、10%は源泉徴収。

7テーマって、400文字×7じゃないですからね。
1テーマ中、記事数が10前後はあったので、
記事数にして最低70記事以上は書いています。

何より、時間もかかってます。

 

それでこの金額か〜。。

報酬のことだけ考えて、
もっとドライにサクサク記事書ける人には合ってるかもしれないけど、
私には無理だな。

1ヶ月弱でこの金額じゃ、
自立は到底無理!!

 

見事、現実を思い知らされました。

 

結局、出産の2週間前には、
いつ生まれるかわからない状況で書き始め、納品が遅れて記事が無駄になったら嫌だと
仕事をストップ。

その後、いつの間にか
「皆様のご協力のお陰で、今回の案件は終了しました」
と、依頼自体も消滅し、私のライター生活は終わりました。

 

初の在宅ワーク。
インターネットでの仕事と言っても、全く怪しいものではありませんでした。

運営会社もインターネットでの事業を多方面に展開しているきちんとした企業っぽいところで、
担当者との電話面接もあり、
きちんと報酬も振り込まれ。

 

が、如何せん、ライティングの相場が安すぎる。

フリーとして、ライターでお金をもらうのって本当に難しい。
会社員時代は、守られてたんだな。

そういうことをしみじみ実感した機会となりました。